通常直接目で確認することができない給水管の内側。この見えない給水管内面は、サビによる腐食が想像以上に進行しているものです。
腐食が進行すると水質の低下はもちろんのこと、そこから穿孔等により漏水が発生し建物全体にまで被害を及ぼす可能性があります。
給水用防錆剤は、それらの給水管トラブルの原因である、サビや赤水、スケールなどを防止する薬剤です。
給水用防錆剤は、日々利用する生活用水に用いる薬剤のため、
厳しい安全検査をクリアした“厚生労働省品質規格適合品”のみが販売を許可されており、無味・無臭で健康への影響は全くありません。
防錆剤の安全性については、日本給水用防錆剤協会のHPで詳しく説明されていますので是非ご参照下さい。
管内面のスケール付着比較
防錆剤を最初から添加
防錆剤無添加
近年、国が主導してファシリティ(あるいはアセット)マネジメントの推進が、
県や自治体においても行財政改革の柱とされてきています。
給水保全の最も有効な手法である防錆剤は設置費、維持費共低コストで、給水管と建物の長寿命化を実現でき、
官のみならず民間においても重要な考え方で、その推進のお役に立てると確信しています。
コスト試算例
<積算条件>
建物用途 | 会社住宅 |
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建物規模 | 7階建て 2DK 35戸 1棟 4階建て 3LDK 20戸 1棟 |
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計 55戸 2棟
配管取替の場合
取替後は屋外・屋内共に露出配管として積算、硬質塩化ビニールライニング鋼管及び同継手に管材を変更する。
防錆剤シリホス設置の場合
①本体、初期充填費、設置工事費、水質分析、経費等
(1世帯当たり≒3万5千円)
②薬剤補充費、水質分析、経費等
(1世帯当たり≒5,800円/年 ≒480円/月)
※10年間使用した場合の維持費 32万円×10年=320万円
※設置費を含め10年間に必要な費用 196万円+320万円=516万円
上記のグラフは、10年間老朽化を放置した結果、配管取替を余儀なくされてしまった場合と、
防錆剤を使用し、10年後の老朽化を対策した場合のグラフです。防錆剤シリホスの設置費用は、
初年度の維持費を含め合計228万円で、配管を取替える場合に比べほぼ1/10の費用になります。
※昭和58年当時の価格積算のため現在の価格に換算すると、配管取替費用は約4,000万円程度を必要とすると考えられ、
それに対してシリホスの設置費用は約220万円程度です。